SASEULのGuardeeウォレットを復元したら別のウォレットが出た?新しいウォレット(4,096単語)と古いClassicウォレット、復元フレーズの保管のしかた
Guardeeのウォレットを復元したら別のウォレットが出た?
古いウォレットは、単語が1つちがうだけでエラーなしに別のウォレットが開きます
単語の数をかぞえる
古いウォレット15個、新しいウォレット16個
単語を照らし合わせる
順番、つづり、自動修正
アドレスをくらべる
古いスマホ、エクスプローラーのアドレスと同じか
マンガのセリフを文字で読む
- キム先生: スマホを買いかえました。復元フレーズを入れたのですが、空っぽのウォレットが出てきます
- 解決屋: 6月19日より前に作ったウォレットですか? それなら古い(Classic)ウォレットで、単語は15個です。古いウォレットは単語が1つ違うだけで、警告なしに空のウォレットが開きます。
- キム先生: クラシックとは音楽のことではありませんか
- パクさん: 私もやってみたんですけど(笑) スマホが最初の文字を勝手に大文字にするんです。単語も勝手に直しちゃうし。
- 解決屋: そうなんです。自動修正を切って、紙と番号を合わせながら1単語ずつくらべてみてください。
- (30分後)
- キム先生: できました。コインは全部あります
- 解決屋: よかった! 復元フレーズは紙に書いて、家に置いておいてください。写真にしたり、メッセージアプリで送ったりしてはだめですよ。
- キム先生: それで紙をラミネートしました(ラミネートした紙の写真)
- 現実派の先輩: …写真は撮っちゃだめですってば(笑)
- キム先生: あっ
入れた単語か順番が、もとのものと少しちがっていた可能性が高いです。古いClassicウォレットには、まちがった単語をはじく仕組みがないので、エラーなしで別の空のウォレットが開きます。Guardeeは、SASEULのコイン(SL、韓国では「사슬코인(サスルコイン)」とも呼ばれます)を受け取ったり送ったりする、SASEUL公式のウォレットアプリです。
2026年6月19日の作りかえのあと、Guardeeのウォレットは2種類になりました。新しくできたウォレットと、それより前から使われていた古いClassicウォレットです。6月19日より前に作ったウォレットは、古いウォレットです。
別のウォレットが開いたからといって、コインが消えたわけではありません。もとのアドレスの記録は、台帳にそのまま残っています。もとの復元フレーズ(ウォレットを元に戻すための英単語のならび)を、もとの順番どおりに入れれば、また開けます。
復元したのに、なぜ別のウォレットが出るのですか?
入れた復元フレーズが、はじめにウォレットを作ったときとちがうからです。復元フレーズは、ウォレットを作るときにアプリが見せる英単語のならびです。アプリでは「シードフレーズ」と呼んでいます。
Guardeeのウェブ版ウォレットは、入れた単語の数でウォレットの種類を決めます。16個なら新しいウォレット、15個なら古いClassicウォレットとして復元します。復元画面の「Classicシードで復元」の欄は、入力中の案内の文が変わるだけで、結果は変わりません。
古いウォレットの単語の一覧は65,536個もあり、まちがった単語をはじく仕組みがありません。そのため、一覧にある単語が15個なら、順番がずれても、1つの単語が別の本物の単語に変わっても、エラーなしで別の空のウォレットが開きます。新しいウォレットは16個の単語の中に確かめるための値が入っているので、順番や単語がちがうと、たいていエラーが出ます。
一覧にない単語や、大文字がまじった単語は、古いウォレットでも新しいウォレットでもエラーが出ます(英語の画面では「Invalid」)。大文字と小文字を別の文字として見るからです。
この説明のもとは、公開された文書ではなく、guardee.ioのウェブ版ウォレットの公開コード(3.0.1)です。公式のお知らせとストアの説明には、単語の数やClassicの欄の案内はありません。
スマホのアプリもまったく同じように動くかは、確かめられませんでした。ウェブのコードにスマホのアプリ用の部分もいっしょに入っているので、同じコードだろうと考えています。
| こんなとき | 考えられる原因 | やってみること |
|---|---|---|
| 古いウォレットで、エラーなしに空のウォレットが出た | 順番が1つずれた、または1つの単語が一覧の別の単語に変わった | 紙と番号を合わせて、1単語ずつくらべる |
| 新しいウォレットで、エラーが出る | 順番か単語がちがい、確かめるための値が合わない | 紙と番号を合わせて、1単語ずつくらべる |
| 「Invalid」のエラーが出る | 一覧にない単語、つづりのまちがい、大文字がまじっている | つづりと大文字・小文字を1文字ずつ見る |
| 新しいウォレットで、「Invalid」のエラーが出る | 「Classicシードで復元」の欄を選んでいる。入力中の案内が出るだけで、欄を外せば消えます | 欄を外して、もう一度見る |
| スマホのキーボードで打った | 自動修正、最初の文字の自動大文字、単語の候補が文字を変えてしまう | 自動修正を切って、入れた文字をもう一度見る |
| 単語が15個でも16個でもない | 1つ抜けたか、よけいに入れた | 紙の単語の数をかぞえなおす |
| ほかの会社のウォレットアプリに入れた | Guardeeの単語の一覧は標準の一覧ではない | Guardeeで復元する |
単語が合っているのに空のウォレットに見えるとき(1つのウォレットに口座をいくつも作った方)
単語が合っていても、空のウォレットのように見える場合が、コードにもう1つあります。復元のとき、最初の口座(アドレス)はかならず元に戻し、2つ目からはコインが入った口座だけを順に戻して、空の口座に当たるとそこで止まります(最大10個)。そのため、口座のあいだに空の口座が1つはさまっていると、そのうしろの口座はコインがあっても戻りません。コインがそのうしろの口座にだけあると、空のウォレットのように見えることがあります。
1つのウォレットの中に口座をいくつも作って使っていた場合の話です。コードを読んで考えたことで、自分では試していません。この場合も、古いスマホやエクスプローラーで、もとのアドレスを先に確かめてください。
新しいウォレットと古いClassicウォレットは何がちがうのですか?
復元フレーズの単語の数と、単語の一覧がちがいます。SASEULのチームは、2026年6月19日のお知らせで新しいウォレットを紹介しました。
新しいウォレットは、人が目で確かめた英単語4,096個の一覧から単語を選ぶそうです。お知らせには、この形式はGuardee専用で、標準の復元フレーズとは互換性がないと書かれています。古いウォレットの単語についてはお知らせに説明がないので、下の表の古いウォレットの列は、ウェブ版ウォレットの公開コードで確かめました。
| 何 | 新しいウォレット | 古いClassicウォレット |
|---|---|---|
| いつから | 2026年6月19日の作りかえ(アプリ3.0.1)から | それより前から |
| 復元フレーズ | 4,096個の一覧から選んだ16個。まちがった単語をはじく、確かめるための値が入っています | 65,536個の一覧から選んだ15個。まちがった単語をはじく仕組みがありません |
| これからも使えますか? | 新しい標準のやり方 | 使いつづけられます。お知らせは新しいウォレットに移すことをすすめています |
| ほかのウォレットアプリでは | 標準と合いません | 一覧からして標準(2,048個)とちがいます |
同じ日につづけて出たお知らせ#81には、こんなこともあります。
- 一部の新しいスマホのOSで、指紋のような生体認証が使えなかった問題を直したそうです
- ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)への対応を終えたそうです
- 古い(レガシー)ウォレットの秘密鍵とアドレスは、設定のタブで見て、移せるそうです
ここでいう「古いウォレット」が、ビットコインとイーサリアムのウォレットだけのことか、SASEULのClassicウォレットまで含むのかは、お知らせだけでははっきりしません。
4,096単語が標準の2,048単語と合わないわけ(くわしい人向け)
ビットコインの世界で広く使われている復元フレーズのルールBIP39は、単語の一覧が2,048個です。ルールの文書には、ビットを11個ずつ区切って、0〜2047番の単語を選ぶと書かれています。
新しいGuardeeの一覧は4,096個(2の12乗)なので、1単語が12ビットを表します。ウェブ版ウォレットの公開コード(atemonic.js、3.0.1)で確かめました。16単語のうち1単語ぶん(12ビット)は、残りから計算した確かめるための値(チェックサム)です。
古いClassicの一覧は65,536個(2の16乗)なので、1単語が16ビットです。15単語の240ビットがすべて鍵の材料で、チェックサムはありません。そのため、1つの単語が一覧の別の単語に変わると、エラーなしで別の鍵になります。
復元のとき、ウォレットの種類は単語の数で決まります(setFromSeedの16===e.length?"v2":"v1")。「Classicシードで復元」の欄は、入力中の案内で古い一覧を使わせるだけです。欄を選ばなくても、古い単語は古いウォレットと判定されます。欄が役に立つのは、古い単語の最初の単語がまちがっているとき、まちがった単語をうまく指し示してくれることくらいです。
1単語が表す大きさも、一覧の中の番号もBIP39とちがうので、標準のウォレットアプリはこの単語を読めないと推測しています。古いアプリが作った単語がいつも15個だったかは、古いアプリを見られないので、コードから考えた推測です。
古いスマホがあるなら、まず何をすればいいですか?
古いスマホで先に確かめてください。古いスマホのGuardeeがまだ開くなら、そこに出るウォレットアドレス(口座番号のようなもの)が、もとのウォレットです。
- 古いスマホでGuardeeを開き、ウォレットアドレスを紙に書きます
- お知らせには、設定のタブで古いウォレットの秘密鍵とアドレスが見られると書いてあります。見られたら紙に書きます
- 新しいスマホで復元したアドレスと、1文字ずつくらべます
- ちがっていたら、古いスマホのアプリは消さずに、単語の数と単語を見直します
アドレスにコインが残っているかは、SASEULのエクスプローラーで見られます。だれでも台帳を見られる公式サイトです。
アプリのパスワードさえわかれば元に戻せますか?
戻せません。アプリを開くときに入れるパスワードは、スマホの中のアプリのロックのパスワードにすぎません。
GuardeeのApp StoreとGoogle Playの説明には、このパスワードは「アプリの『ロック画面』のパスワードです」と書かれています(韓国語の説明を訳したもの)。ウォレットの本当の鍵は、秘密鍵と復元フレーズです。秘密鍵は、通帳の暗証番号とはんこを合わせたようなものです。
復元フレーズと秘密鍵を両方なくすと、だれにも元に戻せません。同じ説明に「開発会社をふくむ第三者は、復元に何のお手伝いもできません」とあります(韓国語の説明を訳したもの)。SASEUL公式サイトのFAQにも、利用者の情報を保存していないので、なくすと元に戻す方法はないと書かれています。
ストアに出ているバージョン(2026年9月27日に確認)
| どこで | バージョン | 出た日 | 作ったところの表示 |
|---|---|---|---|
| App Store | 3.0.1 | 2026年6月19〜20日(見る時間帯によってちがいます) | 開発者アーティフレンズ、提供者 株式会社アーティフレンズ |
| Google Play | 3.0.1 | 2026年6月19日 | ArtiFriends |
2つのストアの説明には、「現在のバージョンではSASEUL以外にEthereumに対応」という古い文がまだ残っています。同じページの新機能には、BTC・ETHへの対応を終えたと書かれています。説明文が直しきれていない状態です。
復元フレーズはどう保管すればいいですか?
紙に手で書いておくのが、いちばん無難です。下は、ウォレットのアプリでよくすすめられるこつです。
- 番号をつけて順番どおりに書き、つづりを1文字ずつ見直します
- 単語が全部で何個かも書いておきます。古いウォレットは15個、新しいウォレットは16個です
- 古いウォレットは、まちがった単語をはじいてくれません。復元したあとは、アドレスを古いスマホやエクスプローラーのアドレスとかならずくらべます
- 2枚書いて、別々の場所に置きます。火事や水で1枚なくしても大丈夫なように
- 写真、カカオトーク(韓国でいちばん使われているメッセージアプリ。LINEのようなもの)の「自分に送る」、メモのアプリ、クラウドには置きません。スマホやアカウントがのっとられると、いっしょにもれます
- 一度は復元の練習をします。コインを入れる前に、紙だけを見て復元し、同じアドレスが出るかを見ます
コインがもう入っているなら、古いスマホが動くうちに、別の機器で練習するのが安全です。使っていたスマホのアプリを先に消すと、紙がまちがっていたときに戻るところがなくなります。
復元フレーズや秘密鍵を教えてと言われたら?
詐欺です。だれにも、どんなアプリにも教えないでください。
Guardeeのストアの説明には、アーティフレンズは秘密鍵と復元フレーズを保管せず、どんな場合でも教えてほしいとは言わないと書かれています。マイニングプールsaseulmine.comの案内にも、マイニングのプログラムに入れるのはアドレスだけで、秘密鍵を入れる欄はそもそもないと書かれています(導入のしかた)。
よく、こんな言い方で近づいてきます。
- サポートセンターや管理者だと言って先に話しかけてきて、「ウォレットを確かめてあげる」と言う
- 「ウォレットの同期」「エアドロップの受け取り」のサイトに復元フレーズを入れるように言う
- 復元を手伝うから単語を送ってほしいと言う
似たものを見かけたら、情報提供の欄から「詐欺の疑い」として知らせてください。SASEULがどんなコインかは、SASEULの基本情報にあります。
参考にしたところ
- SASEUL公式テレグラムのお知らせ#80 · Guardeeの作りかえ(新しいウォレットのやり方、古いClassicウォレット) · 2026-06-19
- SASEUL公式テレグラムのお知らせ#81 · Guardeeの作りかえのつづき(生体認証の修正、BTC・ETH対応の終了、設定タブの古い鍵・アドレス) · 2026-06-19
- App Store · Guardee(バージョン3.0.1、説明の利用上の注意) · 2026-09-27確認
- Google Play · Guardee(バージョン3.0.1、更新2026. 6. 19.) · 2026-09-27確認
- Guardeeのウェブ版ウォレット(ウォレットの復元 → シードフレーズで復元する画面) · 2026-09-27確認
- Guardeeのウェブ版ウォレットの公開コード guardee.min.js(復元のとき単語の数でウォレットの種類を決める部分、3.0.1) · 2026-09-27確認
- Guardeeのウェブ版ウォレットの単語一覧のコード atemonic.js(古い一覧65,536個、新しい一覧4,096個と確かめるための値) · 2026-09-27確認
- SASEUL公式サイトのFAQ(「Can a lost SASEUL wallet be recovered?」) · 2026-09-27確認
- saseulmine.comのダウンロードページ(質問の欄「Where do I get a SASEUL address?」) · 2026-09-27確認
- BIP-0039のルールの文書 · GitHub bitcoin/bips · 2026-09-27確認
お知らせはテレグラムの原文を、アプリの情報は2つのストアのページを、2026年9月27日に直接開いて確かめました。復元の動きは、同じ日にguardee.ioのウェブ版ウォレットの公開コード(3.0.1)を読んで書きました。復元フレーズを実際に入れて試してはいません。保管のこつは、ウォレットのアプリ全般に言えるこつです。
