SASEUL(SL)とは?マイニングの前に知っておきたい基本情報

SASEUL(サスル)は、韓国の会社アーティフレンズが作ったブロックチェーン(たくさんのパソコンが同じように分けて持つ帳簿)です。コインの略称はSLで、韓国では「사슬코인(サスルコイン)」とも呼ばれます。NVIDIA(エヌビディア)のグラフィックボードで掘れます。

ネットの記事やAIの答えには、古い数字がまざって出てくることがよくあります。数字は、いつの時点のものかが大事です。そこで、下の数字には確かめた日付を付けました。

ひと目で

知りたいこと 答え
名前 SASEUL(サスル)。コインの略称はSLです。韓国では「사슬코인(サスルコイン)」とも呼ばれます。チェーンリンク(LINK)とは別のコインです
作ったところ 韓国の会社アーティフレンズ(ArtiFriends Inc.)です。コインを受け取ったり送ったりする公式アプリGuardeeも、アーティフレンズが作りました
正式に始まった日 2022年5月16日(世界の基準の時刻)。韓国の時間では5月17日です
掘り方 NVIDIAのグラフィックボードで掘ります。何人かでいっしょに掘って分け合う集まりに入って掘ります。やり方はマイニングガイドにあります
全部で何枚まで出るか 55億SLです。プロジェクトの紹介では、先に売ってお金を集めることはなく、マイニングだけで出てきます
確定までにかかる時間 出どころによって違います。公式ドキュメントは6〜8秒、CoinMarketCapのプロジェクト紹介は処理に約4秒・固まるまで約600秒と書いています
売り買いできるところ 2026年9月27日時点で、公式のお知らせで確かめられる上場は、海外の取引所BitMartの1か所でした。BitMartは2026年8月26日から、すべての取引を止めました。そのあと、ほかの上場の公式の発表はありません。韓国のNAVERカフェなどで、個人どうしの相対取引は行われているようです(公式チームが案内した場所ではありません)
記録を見るところ explorer.saseul.comです。2026年9月27日9時23分時点で、帳簿を分けて持つパソコンの数が46 / 74と出ています
まちがえやすい名前 エクスフィア(コインXP)とZIGAPは、ソウルラボが作りました。SASEULではありません

基本

SASEULとは何ですか?

SASEUL(サスル、コインSL)は、韓国の会社アーティフレンズ(ArtiFriends Inc.)が作ったブロックチェーンです。ほかのブロックチェーンに頼らず、自分の力で動きます。

英語の名前はSASEULです。コインの略称はSLで、韓国語では사슬코인(サスルコイン)とも呼ばれます。

사슬코인(サスルコイン)はチェーンリンク(Chainlink)のことですか?

違います。別のコインです。SASEUL(サスル)のコインの略称はSLで、チェーンリンクの略称はLINKです。

「사슬(サスル)」は、韓国語でチェーン(鎖)という意味です。そのため、名前だけ見るとチェーンリンクと混同しやすいです。

사슬(サスル)、사슬코인(サスルコイン)、SASEUL、SLと、呼び方はいろいろまざっています。どれも同じコインです。

エクスフィア、ソウルラボ、ZIGAPもSASEULですか?

違います。SASEUL(コインSL)と公式アプリGuardeeは、アーティフレンズが作りました。

エクスフィア(Xphere、コインXP)は、ソウルラボが出した別のブロックチェーンです。ZIGAPは、ソウルラボが作ったアプリです。いくつものコインを1か所で受け取ったり送ったりするアプリです。

ソウルラボは、2023年にアーティフレンズと業務協約を結んだ会社です。今も協力しているのかは確かめられませんでした。同じ会社ではありません。

メインネットはいつ始まりましたか?

メインネット(練習を終えて、正式に動いているネットワーク)は、2022年5月16日から動いています。世界の基準の時刻(UTC)での日付です。

韓国の時間では5月17日です。そのため、韓国の記事には17日と出ています。どちらも同じ日です。2026年9月27日の公式エクスプローラーの統計画面でも、最初の記録の時刻は韓国の時間で2022年5月17日4時49分と出ています。

検索すると、同じ名前の映画が出てきますが?

2017年の映画「Saseul」は、このブロックチェーンとは関係ありません。名前が同じなだけです。

マイニング

SASEULはどうやって掘るのですか?

NVIDIAのグラフィックボードで掘ります。家のパソコンのグラフィックボード1枚でもできます。1人で掘るより、何人かでいっしょに掘って分け合う集まりに入って掘ります。

集まりの選び方、ボードに合うNVIDIAのプログラムのバージョン、導入の順番、つまずいたときの解決方法は、マイニングガイドにあります。

マイニングのごほうびは、どうやってSLになるのですか?

帳簿を分けて持つパソコンを自分で動かして掘ると、ごほうびはまず「リソース」(マイニングのごほうびのポイント)という形でたまります。たまったリソースは、refine(リファイン)という命令でSLに変えます。公式ドキュメントの命令の案内(2026年3月9日更新)に、そう書かれています。

集まり(プール)で掘る人には、集まりがSLで分けてくれます。

2026年9月27日9時23分の公式エクスプローラーの割合は42.763%でした。リソース100を変えると、SL約42.8枚になります。

エクスプローラーの画面の値とRefineの契約くわしく

2026年9月27日の公式エクスプローラーの統計画面には、こんな値が出ていました。

画面の文字 値(2026年9月27日9時23分) 意味
Refine Multiplier 42.763% リソースをSLに変えるときにかける割合です。リソース100を変えると、SL約42.8枚になります
Total Supply 3,474,603,007 SL 画面に書かれた全体の供給量
Next Reduction 2027年1月12日 新しく出る量が次に減る日として、エクスプローラーが計算して見せている予想日

受け取るSLは「変えるリソース × multiplier(割合)」です。エクスプローラーのRefine Multiplierが、この割合です。公式ドキュメントに例として載っている2023年のRefineの契約(version 2)は、ここから手数料を引きます。いまチェーンに載っているRefineの契約(version 4)には、手数料を引く部分がありません(2026年9月27日に公式ノードで確認)。

42.763%は、27/32(0.84375)を5回かけた値(約0.4276)と同じです。計算でいうと、割合がこれまでに5回減った、ということになります。

しくみと出てくる量

合意のしかたは何ですか?

だれが帳簿に書くかを決めるルールのことです。SASEULは帳簿が2本に分かれていて、マイニングをもとにした独自のルール(HAP-2)を使います。公式ドキュメントとプロジェクトの紹介に、そう書かれています。

1本は、だれでもプルーフ・オブ・ワーク(たくさん計算して、先に答えを見つけた人がコインを受け取るしくみ)で掘るマイニングの帳簿です。もう1本は、取引を書く本体の帳簿です。

マイニングに成功したパソコンが、決められたあいだ、バリデーター(取引を確かめて署名する役目)を受け持ちます。そのため、バリデーターは決まっておらず、順番に入れかわります。

合意のしかたをくわしく(公式ドキュメント・プロジェクトの紹介に出てくる名前のまま)
  • マイニングが行われる補助の帳簿: リソースチェーン(Resource Chain)。プルーフ・オブ・ワーク(PoW)方式で、バリデーター選びとマイニングを受け持ちます
  • 本体の帳簿: メインチェーン(Main Chain)。取引と状態の変化を書きます
  • 合意のルール: HAP-2。公式ドキュメントには、マイニングに成功したノードが決められた期間バリデーターを受け持ち、何人ものバリデーターがいっしょにブロックを作ると書かれています(docs.saseul.comの概要、2026年3月9日更新)
  • 署名のルール: プロジェクトの紹介には、バリデーターの席9つのうち6席以上が署名すれば、ブロック(帳簿の1ページ)が有効だと書かれています
  • 2026年9月27日9時23分の公式エクスプローラーの統計画面のバリデーター(Validators)の欄は、9席でした。同じアドレスが2席ずつ入ったところがあったので、ちがうアドレスは7つでした。バリデーターは順番に入れかわるので、見るたびに違うことがあります
  • プロジェクトの紹介とは、プロジェクト側がCoinMarketCap(コインの情報サイト)に自分で載せた説明です

取引は何秒で確定しますか?

出どころによって違います。確定とは、記録が固まって、だれにも取り消せなくなることです。

出どころ 書かれている内容
公式ドキュメント(docs.saseul.comの概要、2026年3月9日更新) いまのネットワークは6〜8秒で確定します
CoinMarketCapのプロジェクト紹介(2026年9月23日確認) 取引は約4秒で処理されます。そのあと、マイニングの帳簿にページが10枚付け足されると(約600秒、10分ほど)固まります

2つの説明がなぜ違うのかは、わかりません。「4秒」や「6〜8秒」だけを取り出すと、誤解しやすいです。何を測った数字なのか、出どころといっしょに見る必要があります。

確定する前と後で何がちがうのかは、1000倍の記事に図があります。

ビットコインより1000倍速いのですか?

1000倍という数字の根拠は、見つけられませんでした(2026年9月27日時点)。プロジェクトの紹介にある処理約4秒・固まるまで約600秒を、ビットコイン(帳簿の1ページに平均約10分、6ページ付け足されて固まるまで約1時間)とくらべると、何を測るかによって約6倍から150倍です。公式ドキュメントの確定6〜8秒を基準にすると、また変わります。

最大でどれくらい出ますか?

最大55億SLまで出ます。2026年9月27日9時23分の公式エクスプローラーの統計画面の全体の供給量(Total Supply)は、3,474,603,007 SLです。この値は1日のうちにもどんどん増えます。

コインの情報サイトCoinMarketCapには、今出回っている量が34億SLと書かれています。ただ、プロジェクトが自分で知らせた値だと表示されています(2026年9月23日確認)。

新しく出る量は減っていきますか?

はい。プロジェクトの紹介には、新しく出る量が毎年27/32に減ると書かれています。だいたい4年ごとに半分になる計算です。

毎年減っていたなら、メインネットが始まった2022年5月から今までに4回のはずですが、いまの割合42.763%は5回減った値です。比率は日付ではなく、refineされたリソースが10億にたまるたびに下がります(公式GitHubのRefine契約の例 version 4)。いまのルールを2022年から当てはめると、供給量はいま(2026年9月30日、公式ノードのメインブロック4,420,040番時点で約34億7,776万SL)より多いはずなので、前のルールがちがったと推測していますが、いつ下がったのかは公開資料で確かめられませんでした。

公式サイトのよくある質問(FAQ)には、毎年約15.9%ずつ減ると書かれています。27/32に減ると、1回に15.625%減ります。2つの数字がなぜ違うのかは、わかりません。

減る日は、メインネットが始まった5月ではありません。2026年9月27日の公式エクスプローラーには、次に減る日(Next Reduction)が2027年1月12日と出ています。カレンダーで決めてある日ではなく、エクスプローラーが残りの量から計算して見せている予想日です。

27/32に減ると、どれくらい減るか

いま100枚出るなら、1回減ったあとは84枚ほど出る計算です(100 × 27 ÷ 32 = 84.4)。

4回減ると、100枚が51枚ほどになります(27/32を4回かけると約0.51)。そのため、だいたい4年ごとに半分と言われます。

15.9%は、「4年でちょうど半分」になるように毎年減らす割合と同じ数字です。FAQの数字はここから来ているのでは、と推測しています。

取引所に上場していますか?

2026年9月27日時点で、公式のお知らせで確かめられる上場はBitMartの1か所でした。BitMartは2026年8月26日から、すべての取引を止めました。そのあと、ほかの上場の公式の発表はありません。

BitMartへの上場は、2025年5月9日でした(SASEUL公式のお知らせ)。

BitMartは、2026年7月26日から入金と新しい注文を止めました。2027年1月31日(世界の基準の時刻)には、運営を完全に終えるとしています(BitMartの案内)。

公式の取引所がない今は、相対取引(取引所を通さず、人どうしで直接売り買いすること)が行われているようです。2026年9月27日に、NAVER(韓国最大のポータルサイト)の「カフェ」(会員制のネット掲示板)「사슬EX」(SASEUL EX、cafe.naver.com/saseulex)と「사슬 크립토 커뮤니티」(SASEULクリプトコミュニティ、cafe.naver.com/saseullabs)の取引掲示板に、その日の売り投稿がありました。個人間取引の掲示板saseulp2p.krにも、2026年8月15日までの売り投稿がありました。SASEUL公式のお知らせチャンネルや公式サイトが案内した場所ではありません。これらの場所が詐欺だという意味ではありません。

個人どうしの取引は、先にウォン(韓国ウォン)を送って、コインはあとで受け取るやり方なので、気をつけたい点があります。コインが届いたかは、公式エクスプローラーに自分のウォレットアドレスを入れて確かめられます(コインが届かないときに読む記事)。

ICOやプレセールはありましたか?

プロジェクトの紹介には、なかったと書かれています。コインを掘る前に先に売ってお金を集めることは、まったくなかったそうです(ICO、IEO、プライベートセール、パブリックセールのどれも)。作ったチーム、投資家、財団の取り分も別になく、すべてマイニングだけで出てくるとのことです。

これはプロジェクト側の説明です。自分で確かめるなら、エクスプローラー(帳簿をだれでも見られるようにしたサイト)を見るのがいちばん確実です。いちばん最初の帳簿のページと、コインがたくさんたまっているアドレス(通帳でいえば口座番号)を見てみてください。

ネットワークの今の状態

ノードはいくつありますか?

2026年9月27日9時23分の公式エクスプローラーでは、46 / 74です。ノード(帳簿を分けて持ち、ずっとやりとりしているパソコン)を数えた数字です。

この数字は、数分のあいだにも変わります。同じ日の9時56分の画面では46 / 63、16時25分にはまた46 / 74でした。

前の数字はいまマイニング中のパソコン(Active Miner)、後ろの数字は帳簿を最新の状態にそろえたパソコン(Synced Node)です。エクスプローラーのトップのNodes欄の「?」の説明に、そう書かれています。

2026年9月23日には、46 / 63でした。

SASEULチームは2024年5月16日の公式告知(#57)で、約2万台のノードが動いていると発表しました。2023年11月14日時点で「ノード2万突破」という記事もあります。2万は以前の公式発表の数字で、今のエクスプローラーの数字は上のとおりです。

ノードの数は減りましたが、マイニングの難易度は2024年5月から2026年9月までに約4万7千倍になりました。

難易度の数字くわしく

ノードの数は減りましたが、マイニングの難易度は増えました。2024年5月16日23時12分の8,808,793,144から、2026年9月27日9時22分の412,942,642,739,300へ、約4万7千倍です(公式エクスプローラーのマイニング台帳1,070,330番・2,324,047番、くわしく)。ノードの数はパソコンの台数、難易度は全体の計算の力なので、別々に動きます。

ノードの数と難易度がなぜ別々に動くのかは、ノード2万の記事に図があります。

今のネットワークの数字は?

マイニングの集まりのサイトと公式エクスプローラーで、毎日読み取って書きとめた値です。読み取った日付と時刻は、表の下に出ています。

項目値
ネットワークハッシュレート(プールページ表示)5.02 TH/s
エクスプローラーに出るノード数43/60
難易度(エクスプローラー)274T
リソースブロック高2,328,164
メインブロック高4,420,675
saseulmine.comで動いているマシン7 台

SASEULのソースコードは公開されていますか?

一部だけ公開されています。ソースコードとは、プログラムの設計図のことです。

公式のGitHub(開発者が設計図を置いておくサイト)には、説明の文書、開発用の道具、例のプログラム、ホワイトペーパー(プロジェクトの紹介の冊子)があります。例のプログラムは、ブロックチェーンの上でひとりでに動くプログラムを作るための見本です。

帳簿を動かすパソコンの中心になる設計図は、公式のGitHubでは見つけられませんでした。2026年9月23日時点です。開発の説明書は、公式のドキュメントのサイトで見られます。

よくまちがって伝わっていること

ネットの記事やAIの答えでよく見かけますが、今確かめられることとは違う内容です。

よく見かける話 今確かめられること
個人はマイニングできない、別に引く専用のインターネット回線が必要だ 家のパソコンのグラフィックボード1枚と家のインターネットでもできます。何人かでいっしょに掘る集まりに入って掘ります
グラフィックボードで掘れるかどうかわからない NVIDIAのグラフィックボードで掘れます。NVIDIAの計算のプログラムの12.xか13.xのバージョンが必要です(GTX 10シリーズは12.xだけ)
ノード1万6千〜2万、世界3位 以前の公式発表の数字です。SASEULチームは2024年5月16日の公式告知(#57)で約2万台と発表しました。2023年の記事にも出ています(1万6千は2023年11月13日の記事、2万は11月14日時点)。「3番目」という言葉は、ノードが600〜5,000くらいだった2023年5月・9月の記事に出てきました(くわしく)。2026年9月27日9時23分のエクスプローラーでは、マイニング中46、帳簿を最新にそろえたパソコン74と出ています
ビットコインより1000倍速い 2022年6月8日の記事(韓国語)は、見出しに1000倍と書きましたが、記事で何を測ったのかは見つけられませんでした。プロジェクトの紹介にある処理約4秒、固まるまで約600秒を、ビットコインとくらべます。ビットコインは帳簿の1ページに平均10分、6ページ付け足されて固まるまで約1時間です。何と何をくらべるかによって、約6倍から150倍です。公式ドキュメントの確定6〜8秒で見ると、また変わります
グラフィックボードではなくハードディスクで掘る 2023年の記事の説明です。今SLを掘るマイニングの帳簿はプルーフ・オブ・ワークで、NVIDIAのグラフィックボードで掘ります。ハードディスクは帳簿を保存するパソコンが使うもので、プロジェクトの紹介では、そのお礼は別にあります
エクスプローラーがない 公式エクスプローラーexplorer.saseul.comがあります。CoinMarketCapにも載っています。ただ、帳簿を動かす中心の設計図は、公式のGitHubにありません(2026-09-23確認)
メインネットは5月16日か17日かで食い違っている 世界の基準の時刻で16日、韓国の時間で17日です。同じ日です
エクスフィアやZIGAPもアーティフレンズが作った SASEULとGuardeeはアーティフレンズ、エクスフィア(コインXP)とZIGAPはソウルラボが作りました。ソウルラボは、2023年にアーティフレンズと業務協約を結んだ会社です(2026-09-24確認)

まちがいがあれば、情報提供の欄で知らせてください。

参考にしたところ