SASEULは何で掘るの?ハードディスク、CPU、グラボのうち、今はグラフィックボードが中心です

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#難易度とGPU移行

SASEULの誤解チェック その3

今SASEULのコインを掘っているのはグラフィックボードです

よく聞く話(2023年の記事、2024年のネット掲示板)

“グラフィックボードではなく、ハードディスクやCPUで掘る”

公開の資料で確かめると

半分だけ正しい話です

  • プール: グラフィックボード
  • ノード: CPUだけの版もある
  • ハードディスク: 帳簿をしまう
グラフィックボードは1枚で28日間掘った記録、CPUはSASEUL公式の説明書(docs.saseul.com、2026年9月27日確認)、ハードディスクはコイン情報サイトCoinMarketCapにのっている紹介によるものです。

半分だけ合っています。今は、NVIDIA(エヌビディア)のグラフィックボードで掘ります。プール(何人かでいっしょに掘って分け合う集まり)でSASEULのコイン(SL)を掘るマイニングのプログラムが、グラフィックボードで動くからです。

どのボードで掘れるかは、導入のしかたの「何が必要ですか?」にあります。

CPU(パソコンの頭脳にあたる部品)も、まったく出番がないわけではありません。SASEUL公式の説明書には、CPUだけで動くノードのプログラムがあります。ただ、CPUでどれくらい掘れるかはわかりません。

ハードディスク(データを保存する部品)は、掘るためには使いません。帳簿をしまっておく、別の仕事に使います。

どんな話があったのですか?

SASEULを何で掘るのかは、言う人によってばらばらでした。「ハードディスクで掘る」という話も、「CPUのいいパソコンを買わないといけない」という話もありました。

7950Xは、AMDという会社のCPUの名前です。SASEULのせいでこのCPUが足りなくなったという資料は、見つかりませんでした。足りなくなった理由としては、別のコインの話もあります。2024年3月12日(アメリカ時間)に、海外のパソコン部品のニュースサイトWccftechの記事は、キュービック(Qubic)という別のコインをCPUで掘る人が増えた、と伝えました。そのためアメリカで7950Xが一時的に足りなくなった、という報道です。この記事にSASEULの話は出てきません。

2024年のはじめには、SASEULをCPUで掘るという記事や掲示板の投稿がありました。今プールで使うマイニングのプログラムは、グラフィックボードで掘ります。グラフィックボード用の公式マイニングプログラムは、2026年2月13日のノードのアップデート(2.2.0.1)で初めて入りました。SASEULチームは2025年12月31日のお知らせで、ネットワークを一か所に集めず、多くの人で分け持つことを大事にしていると書きました。そのうえで、このアップデートにグラフィックボードでのマイニング対応をあわせて入れると伝えました。もっと詳しい理由は、公開資料では見つかりませんでした。

ハードディスク、CPU、グラフィックボードは、それぞれ何をするのですか?

パソコンの部品は、それぞれ得意な仕事が違います。

CPUが腕のいい料理人1人だとすると、グラフィックボードは同じ餃子をいっせいに包む数百人です。マイニングは、同じ計算をずっとくり返す仕事です。だから、ふつうはグラフィックボードのほうがCPUよりずっと有利です。

SASEULで3つの部品がする仕事を、表に並べました。

部品 SASEULでする仕事 どこで確かめたか
グラフィックボード プールでSASEULのコインを掘ります。今のプール用のマイニングのプログラムは、NVIDIAのグラフィックボードがないと動きません グラフィックボード1枚で28日間掘った記録
ハードディスク 帳簿をしまっておき、問い合わせに答えます。この仕事にも別に報酬が出ると紹介されています コイン情報サイトCoinMarketCapのSASEULの紹介
CPU 今のプール用のマイニングのプログラムは、CPUだけでは動きません。公式の説明書には、CPUだけで動くノードのプログラムがあります。CPUでどれくらい掘れるかはわかりません SASEUL公式の説明書(2026-09-27確認)、マイニングのプログラムの点検画面

今、SLは何で掘るのですか?

グラフィックボードです。今プールで使うマイニングのプログラム(SASEUL Miner)は、始める前にまず点検をします。グラフィックボードとCUDA(グラフィックボードに計算をさせるNVIDIAのプログラム)があるかどうかを見ます。

1つでもなければ、始まりません。

SASEULのマイニングのプログラム(SASEUL Miner)の点検画面(Systemタブ)。nvidia-smi、NVIDIAのドライバー、CUDAランタイム、NVRTC、CuPy、CUDAデバイス1台の6つの欄がすべて「ある」と表示
マイニングのプログラムの点検画面(9月15日)。グラフィックボードとCUDAがそろっていないと、マイニングは始まりません。

計算で掘ったというあとは、SASEUL公式のエクスプローラー(帳簿をだれでも見られるように見せる公式サイト)でも見られます。新しく掘った帳簿のページごとに、Nonceという欄があります。問題を解いたときに見つけた答えが書かれる欄です。

SASEUL公式エクスプローラーの、新しく掘った帳簿のページの一覧(Latest Resource Blocks)。ページごとにBlockhash、見つけた答え(Nonce)、掘った人(Miner)、間隔(Interval)が表示されている
SASEUL公式エクスプローラーの、新しく掘った帳簿のページの一覧(2026年9月23日20時25分)。赤い四角が見つけた答え(Nonce)です。掘った人のアドレスは隠しました。

ハードディスクの話はまちがいなのですか?

掘るのに使うという意味なら、正しくありません。ただ、プロジェクトの紹介によると、帳簿をしまっておく仕事にも別に報酬が出ます。CoinMarketCap(世界のいろいろなコインの情報を集めたサイト)にのっているSASEULの紹介に、帳簿をしまっておいて問い合わせに答えるパソコンにも報酬が出ると書かれています。

ハードディスクの場所を貸すことにも報酬を出す、と書かれています。ただ、それは掘る仕事ではなく、しまっておく仕事です。しまっておく仕事でSLが実際にどれくらいもらえるかは、確かめられませんでした。

今はCPUでは掘れないのですか?

今のプール用のマイニングのプログラムでは、掘れません。NVIDIAのグラフィックボードがないと始まらないからです。2024年3月の記事にはCPUで掘ると出ていますが、今のプログラムとは違います。

別の道は、ノード(帳簿を分けて持つパソコン)を自分で立てることです。ただ、手間がかかります。SASEULのチームも、2026年9月15日のお知らせで、ノードを自分で立てるのが面倒な人はプールを考えてみては、と案内しました。このときプールを3つ紹介し、公式チームとは関係がなく、信頼できるかどうかも保証しないと書いています。

ノードのプログラムは、SASEUL公式の説明書に出ています。2026年9月27日に、公式の説明書のノードの紹介を実際に開いて見ました。ノードのプログラムは3つの版があります。

版の名前 公式の説明書の説明
latest グラフィックボードとCPUの両方を使う、全部入りの版
lite CPUだけを使う軽い版
arm64 CPUだけを使う版(ARM64という別の方式のCPUを使うパソコン用)

グラフィックボードで掘るには、latestの版とNVIDIAのドライバーが必要だと書かれています。コマンドの説明書にも、グラフィックボードでのマイニングを入れたり切ったりするコマンドが別にあります。

公式の説明書は、lite版を「CPU専用で、グラフィックボードでのマイニングがいらないときに使う版」と説明しています。マイニングを始める一般的なコマンド(mining start)は説明書にあります。でも、lite版でCPUを使って掘るやり方は、とくに説明していません。なので、CPUで掘れるのか、掘れるならどれくらいかは、わかりません。公開された記録も見つかりませんでした。

公式の説明書に出ているノードのマイニングのコマンド(Linuxサーバー用)

グラフィックボードでのマイニングは、公式の説明書の順番どおりに入れます。Docker(ドッカー。プログラムを箱に入れて動かす道具)でノードを入れたあとに使います。

sudo docker exec -it saseul-node saseul-script mining external on
sudo docker exec -it saseul-node saseul-script mining start
sudo docker exec -it saseul-node saseul-script mining gpu start

mining gpu checkは、グラフィックボードでのマイニングの状態を見せてくれます。refineは、たまったマイニングの報酬(リソース)をSLに換えるコマンドです。

マイニングするなら、何を知っておけばいいですか?

確認した結果

出回っている話: 「SASEULはグラフィックボードではなく、ハードディスクやCPUで掘る」

今確認できること: 2024年のはじめには、CPUで掘ると紹介されていました。今プールでSLを掘っているのは、NVIDIAのグラフィックボードです。グラフィックボード用の公式マイニングプログラムは、2026年2月13日のアップデートで初めて入りました。

2026年9月27日の公式の説明書には、CPUだけで動くノードのプログラム(lite、arm64)もあります。CPUでどれくらい掘れるかはわかりません。2024年のはじめに7950Xが足りなくなったことをSASEULと結びつけるのは掲示板の言い分で、同じころの海外の記事は、別のコイン(キュービック)のマイニングを理由にあげていました。

ハードディスクは、帳簿をしまっておく仕事に使われます。プロジェクトの紹介によると、その仕事にも別に報酬が出ます。

参考にしたところ


前の回SASEULのノードは2万台で世界3位? · 次の回SASEULはビットコインより1000倍速い? · ほかの誤解はSASEULの基本情報にあります。